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札幌までの列車の中で、僕は三十分ほど眠り、函館の駅近くの書店で買ったジャック・ロンドンの伝記を読んだ。ジャック・ロンドンの波瀾万丈の生涯に比べれば、僕の人生なんて樫の木のてっぺんのほらで胡桃を枕にうとうとと春を待っているリスみたいに平穏そのものに見えた。少なくとも一時的にはそういう気がした。伝記というのはそういうものなのだ。いったい何処の誰が平和にこともなく生きて死んでいった川崎市立図書館員の伝記を読むだろう? 要するに我々は代償行為を求めているのだ。



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post time: 20:00, category: 非日常 from BOOKS, author: ナカムラユエ

あの世は自然界に存在しない。それは人の脳が作り出した想像上のニッチである。この種の想像上のニッチには、あの世のほかにも、夢、地獄、天国、妄想、無意識、電脳空間などが含まれる。また、都市には無数の人工ニッチが築かれており、人々は必要に応じて、使い分けている。病院、刑務所、図書館、公園、カフェ、劇場などがそれに当たる。
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post time: 22:45, category: 非日常 from BOOKS, author: ナカムラユエ

「それにしても、世の中に、こんなにもたくさん鳥にまつわる本があったなんて……。私が気づかない場所に、こっそり鳥は隠れているものなんですね。私の目の届かない空の高いところを、鳥たちが飛んでゆくのと同じですね」
小川 洋子
朝日新聞出版
¥ 1,575

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post time: 22:24, category: 非日常 from BOOKS, author: ナカムラユエ