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もうじき桜が咲きますね。

去年の桜は思い出がふたつ。

一つは養父の病室からみた桜。

駐車場の真ん中の、おそらく病院が建つまえからその地に根をおろしていたそれは見事な染井吉野が、父の病室の窓にちょうど、すっくりと枝を伸ばしているのでした。
もちろん窓を開けることはありませんでしたが、おそらく見舞客の肩にのってやってきたのでしょう、なにかの拍子に花びらがはらりはらりと小さな舞を披露することがありました。
父は昨春、体調すぐれず、両腕を柵に結わえつけられたまま、目はうつろで口には酸素マスクを、しゃべることも見ることすらままならず、父の瞳には果たしてあの見事な桜が、人生における最期の桜が映ったのかどうか。

もう一つは、公園の夜桜。

そのころもう認知症の症状が顕著になってきていた実母をともなって、外出したのでした。
夜桜見物と洒落込みたかったのに、母はお夕飯の心配ばかりしていました。
お料理はできなくなっていたのです、お料理というのは段取りが必要で幾重にも作業を積み重ねていかねばなりませんから、作業の一つひとつが消失してしまう病のひとには、とてもむつかしいものなのです。
その晩は中華料理屋でラーメンを食べました。
子どものころに何度か行ったことのあるお店でしたけれど、すっかり店構えが変わってしまって、まったく知らない場所のようでした。

どちらの桜も、ともに見ることはもう永遠にないのです。
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post time: 00:58, category: 日常, author: n.y.

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