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さっきまで読んでいた小説の主人公の名前は「マリ」で、それはわたしの名前ではないけれど、名前を呼ばれたマリが振り返る、その顔はわたしによく似ていた。

お父さんのいないマリ、ホテルのお手伝いばかりさせられて友だちのいないマリ、怒鳴られてばかりのマリ、いつでもお母さんの影におびえるマリ、孤独な翻訳家に寄り添うマリ。

みんな身勝手にマリを傷つけていったけれど、マリはちゃんと愛されていた。

お父さんはお酒を飲んでもマリを怖がらせなかったし、お母さんは毎朝髪を結い上げマリの容姿を褒めたし、翻訳家は翻訳家にしかできない方法でマリを愛撫した。

すこしずつ、ふつう、から外れていってしまっていただけで。

愛されたいように愛されるとはかくも難しいものです。
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post time: 19:58, category: 日常, author: n.y.

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