母の夢をみる。
夢の中で母は、元気なこともあれば、病気で寝たきりだった晩年の姿のときもある。いづれにせよ、母の思うとおりに生きないわたしを裏切り者と責めるのだ。
目が覚めたあとがつらい。母亡きいま、関係は修復しようがない。
在宅での母の看病が限界を迎えていた、ちょうど一年前、わたしの疲労と絶望はピークで、そのときはいまとは真逆の夢をみていた、つまりは真綿にくるまれるような幸福な夢。
そのときも目が覚めたあとがつらかった。逃れようのできない、母との1対1での看病という現実が、肉体的にも精神的にものしかかってきて、思わず悲鳴をあげるほど。
なにがたのしくて生きているのだろうな、とおもう。
しばし考えて、もはや、生きることにたのしみを求めていないことに気がつく。
たのしくなくても生きていければ、それでいいのではなかろうか、生きていければ。
白昼夢は自殺企図。